レッスン9: 緊張しないためのコツ

 先日、シンガポールへ出張して参りました。若いパワーが溢れ、日本からも転職をする方や移住する方が増えている国です。
 さて、今回は万国共通の緊張しないためのコツについてです。せっかく能力があったとしても、緊張のあまり言いたいことも言えなかったり、実力を発揮できずに面接が終わってしまった、という話を伺うことがあります。堂々と自信を持って話すことが難しくても、せめて緊張しないためにはどうすれば良いのでしょうか。

【背筋を伸ばし、胸を張る】
入室したときからの立ち居振る舞いを見られているということを以前書きましたが、姿勢良く立ち居振る舞うことで、胸を大きく開きスムーズな呼吸をする体勢を整えることができます。面接する立場で見ていると、猫背で胸が開いていない人は声も小さく呼吸がスムーズでないため、頭が真っ白になっているのを見かけます。突然の質問に答えられるためにも胸を開く姿勢をし、頭に酸素が行くようにコーディネイトしてください。

【正解を答えようと気負わない】
面接時に聞かれる内容への答えは、余裕を持って返したいものです。すぐに正解を出そうとするあまり、それが頭に浮かばないと次の言葉が出なくなります。まずは笑顔で「Yes」「Well」など相槌を打って、その後ゆっくりと答えましょう。質問されると思われることへの備えは万全でしょうが、意外な質問もされるものです。正解だけを求められている数学的なものだけでなく、コミュニケーション力も見られていることをお忘れなく。

【自分を勇気付ける能力】

誰でも面接やスピーチの際には緊張するものです。貴方だけが緊張するのではありません。緊張は悪いことではなく、自分を高めてくれる経験の場だと思ってみましょう。緊張感の無いところに成長も無し、ということです。どれだけの場数を踏んでいる人でも、世界的に有名なミュージシャンやアーティストでもコンサートの前は緊張するものです。

 さあ、自分を高めに行って来ましょう。

BY mina

♦♢♦♢♦♢

有限会社ミナ・コーポレーション 代表取締役 長久保 美奈

㈱JAL国際線で世界21カ国をフライト後、米ワシントンD.Cで国際基準のマナーとコミュニケーションを習得。2003年より起業、接遇・ファーストクラスのマナーの指導を開始。現在年間での講演、研修は各法人企業、ホテル、医療、大学などで260回を超える。就職、面接のためのセミナーも毎回大盛況で時代のニーズに合った指導が好評を博す。ニューヨークでも年数回ビジネスマナー講座を開催。
URL:wwwmina-corp.com