花火打ち上げ誘致合戦が過熱

メイシーズ 独立記念日の花火 打ち上げ場所で論議

 毎年、独立記念日に行われるメイシーズ主催の花火大会を巡り、マンハッタン区を中心とする東西地区の間が、花火の打ち上げ誘致合戦を繰り広げている。
 メイシーズは1958年の初回当初、マンハッタン区の西に位置するハドソン川から花火を打ち上げていたが、76年以降はイーストリバーにその拠点を移していた。だが、英国の探検家ヘンリー・ハドソンによるハドソン川への乗り入れ400年記念を迎えた2009年移行は、再びハドソン川からとなっていた。
 ブルックリン地区選出の州上院議員ダニエル・スカドロン氏はこれについて、「独立記念日の花火大会は市を代表する祭り。花火の打ち上げがハドソン川になると、ニュージャージー州側は盛り上がるが、マンハッタン区を除くニューヨーク市の利益には全くならない」と抗議する。また、ステフェン・レビン市議も「自由の女神の背景を彩る花火ほど美しいものはない」として、打ち上げをイースト川へ戻すよう訴えた。メイシーズ広報によると、ことしもハドソン川からの打ち上げ説が有力だが、5月までは特定できないとしている。
 同花火大会は北米最大規模で、毎年300万人が川沿いで鑑賞するとしており、会場周辺のビジネス経営者にとっては大きな収益が見込める一大イベントとなっている。また、打ち上げのようすはテレビで放映され、平均1500万人が視聴すると言われている。

毎年、300万人以上が川沿いで鑑賞する北米最大規模の花火大会©Macy's

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