「定期検診受けて」キティら子宮頸がんの撲滅訴え
子宮頸がんへの予防啓発を推進する日本発進のプロジェクト「ハロースマイル(Hellosmile PROJECT)」が今回、米国でも展開されることとなり10日、ニューヨークの繁華街タイムズスクエアにあるサンリオショップで記者会見が行われた。
キティと写真に収まる(左から)小竹伸氏、日本航空米州地区支配人の日岡裕之氏、ババトゥンデ・オショティメイン氏、日本の山崎純国連三席大使、武内英人氏、Nal代表取締役でプロジェクト実行副委員長の小巻亜矢氏=10日(photo: Tome)
同プロジェクトは、若い女性に増え続けている子宮頸がんの検診やワクチン接種を普及させることを目的に、エフエム東京が2010年にキャンペーン「ヒューマンコンシャス〜命を愛し、つながる心〜」の一環として開始。プロジェクトの趣旨に賛同したサンリオや日本航空、ユニクロら大手日系企業や国連人口基金(UNFPA)が参画した。応援キャラクターには、女性に人気の高いハローキティが任命された。
同日の会見で、UNFPAのババトゥンデ・オショティメイン事務局長は子宮頸がんについて「女性のがん疾患の中でも3番目に多い」とし、より多くの女性に定期検診の必要性を理解してもらいたいと話した。
エフエム東京の執行役員クロスメディアビジネス局長で、同プロジェクト実行委員長の武内英人氏は「日本女性の婦人科検診率は24%と他の先進国と比較して非常に低い」と指摘。子宮頸がんは早期発見と治療で完治できる病気であるからこそ、〝定期検診〟という概念をまず植え付けていくことが大切と話した。
また、プロジェクトとのコラボレート商品を展開し、売り上げの一部を関連機関に寄付するユニクロ(ファーストリテイリング)のグループ執行役員である小竹伸氏は、「ユニクロの世界進出にあたり、各コミュニティに広く受け入れてもらえるように、コミュニティの良きメンバーとなり、社会貢献に努め感謝の気持ちを還元できれば」と語った。
子宮頸がんは20代〜30代の若い女性に多く見られ、若年者の検診離れが30代女性の罹患率と死亡率を高める結果を招いている。検診を定期的に受けることで、がんになる前の段階で発見できるので、適切な処置を行えば予防することができる。
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