夏の旬酒 生酒

 原材料や醸造法だけでなく、造り手が込めた魂により七変化する日本酒。銘柄それぞれが個性を持ち、飲む温度や料理とのペアリング次第でさらに味が変わるのだから、その奥深さは計り知れない。今回は、乾いた夏の喉を潤すとっておきの〝生酒〟セレクションをご紹介。

酒の伝道師が説く〝生酒〟のすすめ

 古代から祝いの席には欠かさず登場するなど、われわれ日本人の食文化を豊かにしてきた日本酒だが、昨今の日本食人気に伴い今や日本国外でも〝SAKE〟として広く愛されるようになった。各地で開催される日本酒セミナーに足繁く通うアメリカ人男性、最後の晩餐は絶対に寿司と日本酒に決めていると話すパリジェンヌ—。日本酒は実に国際的なものに成長した。
 だが、それだけではない。
 日本でもひと昔前までは「おじさんの飲むお酒」というイメージが強く、特に若者の日本酒離れが深刻になっていたが、酒蔵やメーカー、レストランなどの粋な仕掛けにより、ワイン感覚で楽しむ若者も再び増えて来た。
 「燗や冷酒、常温など、飲み方ひとつでさまざまな味の変化を楽しめるのが日本酒の魅力」と語るのは、JFCインターナショナル・インク酒類営業部所属で日本酒学講師の免許を持つ〝酒の伝道師〟こと金井進一さん。「酒は嗜好品なので、堅苦しいうんちくは抜きに、いろんな銘柄を試し、自分好みの一品をぜひ見つけていただきたい」と話す。
 四季のある日本ゆえ、日本人の舌にも四季を感じ取る力があると言われるように、四季折々の色を奏でる日本酒だからこそ、季節に合わせた旬のものを味わいたい。「夏は冷えた〝生酒〟をこぶりのグラスでぐいっと飲みたいですね」と金井さん。この夏は、季節限定の生酒がおすすめだという。
 製造過程で一切火入れをしていない生酒は、できたてのため鮮度が命。その魅力は何と言っても豊かな香りとフレッシュな口当たりにあるだろう。
 兵庫県の西山酒蔵場で造られる「小鼓 純米吟醸生酒」は〝夏の旬酒〟として、この季節にぴったりだ。フルーティーな風味のなかにも、きりっとした上品さが光る辛口は、しぼりたての爽快感が口中にやさしく広がっていく。丹波を代表する酒米「兵庫北錦」を使用、お米の旨味が際立つ純米吟釀は、日本酒初心者にもきっと感動を与えてくれるはず。
 また、美酒をより一層引き立たせてくれるのが、おいしい食べ物とのペアリング。すっきりした飲み口の中にもほんのりした甘さが生きる「小鼓 純米吟釀生酒」は魚介類の繊細な味わいを損なわないため、和食なら寿司との相性が抜群だ。また、アメリカンや中華料理でも、ホタテやエビ、カニなどほのかな甘みを持ったシーフードを使った料理に良く合う。

 「生酒は季節限定品だからこそ、時期を逃したら味わえない」と金井さん。「〝夏の酒〟が一番うまいこの機会を逃さず、ぜひ一人でも多くの方にこの感動を体験していただきたい」と話す。

生酒が受けるワケ

●完全事前受注
 レストランなどからの発注を受けてから造る完全受注制
 狂いのない味は、まさに“酒のオートクチュール”
●鮮度へのこだわり
 しぼりたてだからこそ楽しめるフレッシュな味わい。夏は冷やでぐいっといきたい
●期間限定
 期間および数量限定販売だからこそ、
 その季節にしか味わえない“特別感”が魅力
 旬の食材を使ったフードペアリングとともに贅沢な時間を演出

販売元:JFC INTERNATIONAL INC
www.jfc.com