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人工甘味料は有害? 二分される見解
レストランでコーヒーや紅茶を飲む時、砂糖にするか、人工甘味料を使うか、戸惑った経験は誰にでもあるのではないだろうか。人工甘味料は高カロリーな砂糖の代用品として世界中で使われているが、安全性が100%証明された訳ではない。
ある専門家は、人工甘味料に含まれているアスパルテームが頭痛、神経疾患、がんを引き起こす危険性があり、科学的に不明な点が未だ多いことを指摘する。だが、実際に使うのは微量なので安全、と考える専門家もおり、意見が分かれている。
ハーバード大学公衆衛生大学院栄養学部部長ウォルター・ウィレット博士は、体重増がさまざまな成人病に結びつく事実を考慮すれば、人工甘味料を使った飲料などの摂取は、大量の砂糖を摂取するより良いのでは、という見解を示している。
砂糖の代用品として一般にサッカリン、アスパルテーム、スクラロースがよく使われていが、米国食品医薬品局(FDA)はこれら代表的な3種類の人工甘味料をすべて
「安全」と認定している。サッカリンは1970年代にがんを引き起こす可能性が指摘され、FDAは使用を禁止していたが、その後がんとは無関係ということが立証されたため現在では再び認可されている。
しかしウィレット博士は、トランス脂肪酸の危険性が指摘されるまで90年かかったことを例にとり、人工甘味料についても何十年か使用されなければ本当の危険性が分からないとも警告する。
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