ニューヨーク市の飲食店や食料品店で販売されている魚介類の約40%が誤った名称で消費者に提供されていることが、このほど判明した。なかには食用に適さない品種を食用として販売していた店も見つかっており、市民の健康を脅かしている。
国際海洋保護団体オセアナが今夏実施した同調査では、市内にある81の魚介類販売店から150サンプルを収集し、遺伝子分析した。なかでも寿司屋などで人気のビンナガマグロ(white tuna)の誤表記が特に目立ち、店頭で販売されている94%がアブラソコムツと呼ばれる深海魚だったことが判明した。アブラソコムツは人体で消化することができないワックスエステルを含んでいるため、大量に摂取すると腹痛や下痢を起こす場合もあり、日本では販売が禁止されている。
また、水銀含有量を理由に米食品医薬品局(FDA)が妊婦や授乳期間中の女性、小さな子どもの摂取を控えるよう指定しているアマダイが、レッドスナッパーとして誤認されていた。ほかにも、安価な魚を高価な魚と偽り販売していたり、水揚げ量の多い品種を希少種として販売しているケースもあった。
同調査を先導したオセアナの上席研究員であるキンバリー・ワーナー氏は、「多くのニューヨーク市民が注意深く選んで魚を購入しようとしているが、水面下で行われるこのような不正は見抜けない」として、早急な解決措置の必要性を訴えた。
またニューヨーク州レストラン協会のアンドリュー・モーセル氏は、業者から魚介類を仕入れる飲食店も食品改ざんの被害者であると指摘。市消費者保護局のアビゲル・ルーテンス氏も「業者は魚の種類を把握し、正確に表示する義務がある」として、魚介類販売店側にすべての責任があると強調する。
オセアナによると、全米展開をしている大手スーパーマーケットチェーンでは、個人経営などの小売店と比べ誤表示率が低かった。
4割の魚介類が名称誤表示販売 健康脅かす可能性も
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