ヤンキース、チケット販売競争に参加 やっぱり「スタブハブ」の方が安い?


 米大リーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキースはこのほど、昨シーズンまで試合観戦チケットの販売を委託していたチケット売買仲介サイト、スタブハブの利用中止に伴い、チケットマスターの協力を得て独自のチケット再販サイト、ヤンキース・チケット・エクスチェンジを立ち上げ、同サイトとの真っ向対立に挑んでいる。
 15%と割高な販売手数料を取るスタブハブに対し、ヤンキースの公式サイトでは販売価格の5%に設定、スタブハブ利用者を誘い込む作戦に出る。
 だが、米紙ニューヨーク・ポストの2013年度MLBチケット価格調査において、両サイトの販売価格を比較したところ、スタブハブで販売されたチケットの平均価格の方がヤンキース公式サイトよりも7.5%安いという結果が出た。さらに比較調査された28件中27件で、スタブハブでの購入の方が安価だったことが判明した。
 この結果を受け、球団社長のランディ・レヴィン氏は、「今季からはシーズンチケット購入者はスタブハブへの転売が禁止されているため、安価で売られているチケットは偽物である可能性が高い。よって、このような価格の違いは実際にある訳ではない」と同紙に対しコメントしている。
 ヤンキース・チケット・エクスチェンジはスタブハブと違い最低販売価格を設定しているため、割高になる傾向がある。ヤンキースは過去2年にわたり観客動員数が減少傾向にあるため、新サイトの立ち上げで負の流れを払拭したい考えだ。