「Le Colonial」

1920年代へタイムスリップフレンチベトナム料理に舌鼓

 フランスが史上最も繁栄し、権力を誇示していた1920年代ー。その統治下にあったベトナムでは、歴史的背景をきっかけに西洋と東洋の文化が交わった〝フレンチベトナム〞という新しい形のキュイジーヌが生まれた。21世紀の今、ここニューヨークで古き良きあの時代へタイムスリップできるなんて、なんともロマンチックではないか̶。
優雅な中にもどこかエキゾチックな魅力が潜むフレンチベトナムの名店「ル・コロニアル(LeColonial)」は、1993年にマンハッタン区アッパーウエストにオープンして以来、多くの人々を魅了してきた。
 「〝フレンチベトナム〞と言うと、フレンチとベトナム料理のフュージョンだと思っている方が多いようですが、我々が提供するのは、フレンチコロニアル時代の装飾を再現した異国情緒溢れる雰囲気の中で楽しむ、本場ベトナムの味です」と語るのは、共同オーナーのエドガー・ヴォードヴィル氏。美食の街パリ出身の元シェフらしく、レストランで提供するメニューの一品一品はもちろんのこと、料理を引き立てるインテリアの細部にまでも強いこだわりを持つ。
 「料理は演出次第で、どこまでもおいしくなるものです」とヴォードヴィル氏。「ベトナム料理は中国文化や植民地統治時代のフランス文化などの影響を多分に受けており、食する度に新しい発見があります。ぜひこの美しい店内で、おいしいワインと共に、歴史が生んだ〝ベトナム料理〞を楽しんでいただきたい」と語る。
今宵は遥か遠い異国に思いを馳せ、目で、鼻で、そして舌で越南の味に酔いしれたい。

これはおいしい! 特製チリソースに絡まったカニとエビがたっぷりのった 「なすのグリル(AUBERGINES)」

マイルドな味付けは日本人の口にも良く合う

モンクフィッシュとローストピーナッツ の相性が良い前菜「CA BAM」

フランス統治時代の面影が残る、1920年代のベトナムを再現した店内

Le Colonial New York
プライス $$
149 E 57th St, NYC(bet 3rd & Lexington Ave)
最寄り駅:地下鉄59丁目(4・5・6番線、N・Q・R線)
212-752-0808
www.lecolonialnyc.com

メインダイニング
ランチ:日~金:12pm~3pm
ディナー:月~木:5:30pm~10:30pm、 金・土:5:30pm~11pm
ラウンジ
日~木:4:30pm~11:30pm、金・土:4:30pm~12am