2013年9月13日 NEWS

フェイスブック、ヤフーなどが政府に情報開示 データの公開許可を嘆願

 会員制交流サイト「フェイスブック」のマーク・ザッカーバーグCEOと、検索エンジン大手「ヤフー」のマリッサ・メイヤーCEOは11日、出席したイベントの中で、先日両社が米連邦政府に提出した個人情報などの情報開示請求に関する嘆願書に触れ、今後も政府に対して情報の透明性向上を求めていく姿勢であることを強調した。
 両社は現在、犯罪捜査や国家安全保障に関して連邦政府から各社に下される情報開示要請について、ユーザーの個人情報の開示要請件数の実態などを一般に向けて公表する許可を、政府に対し求めている。
 これについてザッカーバーグ氏は「これまでの政府の対応には不満を持っている。透明性向上のための働きかけを行ってきたが、すでに多くの成果が挙がっている。当社の使命はすべてのユーザーの個人情報を守ること」と強調した。
 またメイヤー氏は、過去に政府から受けた情報開示要請について、実態を一般公表することなく従ってきた理由を問われ、「機密事項であるため公表はしてこなかった。要請に従わないと反逆罪に問われる」と答えた。
 ただし米CNNが報じたところによると、専門家の見解では要請に関するデータ公表については会社に罰金が課される可能性はあるものの、反逆罪には当たらないという。
 情報開示請求件数などの公開については、現在は一部のみ認められており、フェイスブックはことし1月からの6カ月間で、政府から少なくとも9000件の開示要請があったことをすでに明らかにしている。

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