ファストフードのバンズに発がん物質 NY議員、使用禁止呼び掛け

 ニューヨーク州選出連邦上院議員チャールズ・シューマー氏はこのほど、米大手ハンバーガーチェーン、マクドナルドのマンハッタン区ウエストサイドにある店舗の前で、ほとんどのファストフード店で使われているバンズには危険な化学物質が含まれているとして、食品医薬品局(FDA)に対し、使用禁止に関する規制を設けるよう要請した。
 多くの飲食店や食料品店、ファストフードチェーンで使用されているバンズには、生地の調整や長期保存を可能にするために、アゾジカーボンアミドと呼ばれる化学物質が含まれている。研究によると、この物質は調理の際に加熱されると、発がん物質であるセミカルバジドを生成する。
 シューマー氏は、「アービーズやバーガーキング、ウェンディーズなどの大手ハンバーガーチェーンは、この危険な化学物質を使用している多くのレストランのうちの一部である」とし、がん羅患率が上昇している今日だからこそ、細心の注意を払うべきだと訴えている。
 大手サンドイッチチェーンのサブウェイも先月、アゾジカーボンアミドの使用を中止する旨を発表している。これは、靴底やヨガマットなどといった製品にも使用されている。
 オーストラリアや欧州連合(EU)では、アゾジカーボンアミドの食品への使用をすでに禁止している。