交通死亡事故撲滅へ NYPDが取締強化キャンペーン


 ニューヨーク市警察庁(NYPD)は今週、運転中のテキストメッセージの使用と、歩行者に道を譲ることを怠った運転者を厳しく取り締まる、2日間のキャンペーンを実施している。取り締まりが行われるのは13日と16日の午前0時から24時間で、市内5区全域で実施される。
 これは、交通事故による死亡者・重傷者をゼロにするという同市のビル・デ・ブラシオ市長が推し進めている取り組み「ビジョン・ゼロ」の一環で、交通死亡事故の撲滅を目的としている。取り締まりの対象となるのは、運転中に携帯電話のテキスト機能を使用したり、歩行者がいるのに停止せずに交差点に進入した車両。
 NYPDは日頃から、運転中の携帯電話の使用については目を光らせているが、今週は特にこれに対する取り締まりを強化する。
 ことし初め、マンハッタン区アッパーウエストサイドの交差点などで、交通事故により2週間のうちに3人が死亡しており、横断歩道を監視する警官を増員するなど、歩行者の安全のために特別な対策が講じられてきた。
 NYPDは「運転中に通話したりテキストメッセージを送受信することは非常に危険で、運転者ならびに歩行者の安全を脅かす行為である」と指摘している。