食SAMURAI in New York

「生きる術は食べる術」

東洋医学を通じ、食で健康を保つ方法からホルモンバランス、鍼灸までを伝授

 8月17日(日)、日本を拠点に活動する「女性食養家」の長田ゆみえ氏と「学校法人新歯会東洋医療学園・東洋医療専門学校」で教鞭を執る松浦文則氏が、ブルックリン区ウィリアムズバーグの日本食レストラン「HIBINO」にて、ニューヨークでは初となるセミナーを行った。
  これは「利益目的の講演ではなく、食を通じて体を根本から健康にするための知識を多くの人に伝えたい」と、4年前から2人が始めたもので、日本の国会議員やドバイ王族・大使館、そして英国の医療機関からも信頼を寄せられているという。
 今回は、本紙編集部が食と健康についてのレクチャーと、大阪の「長田鍼灸治療院」では予約1年待ちという治療を特別に体験させてもらった!

まずは食から!

お題1:この中で食べたいものはありますか?

あなたが今食べたいもので体の状態がわかります。

体のケア:身体症状を緩和する代表的な食材
●青リンゴ:疲れやすく・体が怠い・じんましんが出る・肩凝り
●はちみつ:頭痛
●トマト:胃痛・食欲不振
●ザクロ:にきび・月経異常
●チーズ:耳鳴り・難聴
●玉ねぎ:めまい・たちくらみ

心のケア:心理症状を緩和する代表的な食材
●ひよこ豆:イライラしやすい
●ルッコラ:仰うつ感や悲哀感がある
●ラム肉:「自分はダメなんだ」という無力感
●キャベツ:朝、気持よく起きれない
●チョコレート:それほど空腹を感じてないのに沢山食べてしまう

お次は体!

お題2:ホルモンバランスを整える

 髪の毛が薄くなっている、疲れやすい、妙に食欲がある。女性は髭が濃くなった、男性は胸が出てきたなど、これは全てホルモンバランスの乱れからくる症状。※ホルモンとは体の中でそれぞれの細胞や臓器がうまく働くための情報源の役割をするもの

①次の症状にたくさん当てはまる人はエストロゲンが不足
○コレステロールが値が高い
○体力低下
○尿失禁
○ダイエットしてもやせない
○パニック障害
○睡眠障害
○少し動くと動悸がする
○物事に集中できない
○年中手足が冷たい
必要食材:マッシュポテト・ピスタチオ・抹茶(ビタミンB6)
・卵・牛肉(たんぱく質)

②次の症状にたくさん当てはまる人はテストステロンが不足
○ニキビが出るようになった
○筋肉量が減ってきた
○何もやる気なし
○髪の毛が薄くなってきた
○最近、落ち込みやすい
○身長が低くなってきた
○ため息がよくでる
○右足の人差し指が薬指より4ミリ以上長い
必要食材:ひまわりの種・ココア・牛肉・コンビーフ(亜鉛)

③次の症状にたくさん当てはまる人はプロゲステロンが不足
○以前の怪我が時々痛む
○顔・足がむくむ
○頻尿(睡眠時に3回起きる)
○体重が増えた
○異性に興味がない
○怒りっぽい
○顔が赤い
○体が熱い、または低体温
必要食材:レバー・バター・パセリ・にんじん・葡萄【種類問わず、流産防止効果あり】・黄色ピーマン(ビタミンE)
※ちなみに赤ピーマンで血液サラサラ、緑のピーマンは卵管を温めるそう

これらの症状を改善、予防するためには、ホルモンバランス療法が有効だと教わりました。
※ホルモンバランス療法ーホルモンバランスの改善・予防・食餌指導と治療法のこと

まとめ

感想
※ホルモンバランス療法
―ホルモンバランスの改善・予防・食餌指導と治療法のこと

長田氏からの言葉
 これらを参考に、楽しく生活をすることが大切。サプリメントを摂ることもいいですが、1カ月経過しても効果を実感できない場合は止める勇気を! 何でも、やり過ぎはよくないですよ。

松浦氏からの言葉
 健康関連の本やウェブサイトなどで勉強をして、それらを全部実践している方がいますが、引くことを覚えましょう。飽食の現代、足していきがちですが引き算を覚えると健康になれます。

(新)灸頭鍼に挑戦!

 まずは長田氏が脈を測り、その人の体の悪いところを診断。

それを元に松浦氏がツボをおさえ長田氏が脈が良くなったのを確認。その後、松浦氏がその上に灸を置く。

熱くなったところで灸頭鍼を外し、さらにに肩を優しくマッサージ。この見事な二人三脚治療、すごいです。
 そして「目が疲れている」と言われた2人は、目に電気灸を。

最後には腕に鍼をして、さらに凝りをほぐす。「この鍼は四日後に外してください」とのこと。
 興味のある方は長田氏のfacebook「Yumie Osada」からコンタクトされたし。

挑戦者Aの感想
 今回が初鍼灸。鍼は痛いという印象があったが、まったく痛くなくてビックリ。日々目の疲れを感じていたが、施術後は目が冴え、午後から仕事も能率が上がった。施術前に押されて痛みを感じた箇所も、施術後に和らいだ。

挑戦者Bの感想
 慢性的に肩凝りがあり、週1でマッサージに通っている30代女子。肩、背中に計3カ所鍼灸をしてもらい、肩が軽くなったことに驚き。「マッサージに行き、肩を強く押されるともっと硬くなる。どうしても我慢できない場合のみ行くようにした方がいい」と言われたので実践しようと思う。