2014年11月22日 NEWS

浴槽で首かき切られた遺体 警察は自殺と断定

 ニューヨーク市警察(NYPD)は19日、ロウアーマンハッタンの高級アパートの浴槽で男性が死亡していた事件を自殺と断定した。同事件は、シティ・バンクに務めるショーン・ミラーさん(死亡当時42)が18日午後3時11分、グリニッジ・ストリートの自宅の浴槽で、ナイフで首をかき切られた状態で発見されたもの。
 警察は当初、室内で凶器が見つからなかったことと、エレベーター内の監視カメラに、ミラーさんが男と言い争う姿が映っていたことを理由に犯罪の可能性を疑っていたが、犯罪現場捜査官がミラーさんの遺体を動かした際、遺体の下にナイフが見つかり、自殺との結論に至った。室内には、飲酒や覚せい剤など薬物使用の形跡が残っており、ミラーさんが自殺する前に一緒にいた、ネットの掲示板で知り合った男と共に服用した疑いがもたれている。
 男は、16日の深夜か17日の早朝にアパートを去ったものとみられ、ミラーさんはドアマンに電話で、「男が戻ってもビルに入れないように」と頼んでいたという。男が部屋に戻った形跡は残されていない。
 17日以降、ミラーさんの部屋から911に「ビルの外にストーカーがいる」と訴える電話が少なくとも2回あり、これはミラーさん自身によるものと考えられている。
 遺体は、ミラーさんの友人の男性から電話で「ミラーさんの様子を確認するように」と頼まれたドアマンにより発見された。

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