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ブルックリン区にあるユダヤ教の礼拝堂で9日、精神障害を持つ男が、イスラエル人の男子学生をナイフで負傷させ、警官に射殺されるという事件が起きた。
カルビン・ピーターズ容疑者(49)は同日午後5時頃、ユダヤ教超正統派ハバット・ルバビッチ派の世界本部となっているクラウンハイツ礼拝堂を訪問し一旦去った後、午前0時に再度訪問したが、外に連れ出された。午前1時40分頃、9インチのナイフを持って戻って来たピーターズ容疑者は、「殺してやる」と叫び、地下室で勉強中だったレビ・ローゼンブラットさん(22)の左頭部と首を刺した。駆けつけたニューヨーク市警察(NYPD)の警官3人が、ナイフを持って歩きまわるピーターズ容疑者にナイフを捨てるように命じ、容疑者は一旦、ナイフをテーブルの上に置いた。しかし、警官が銃をケースに収め手錠を持って近づくと、ナイフを取りあげ警官に向かい突進したため、警官がピーターズ容疑者に向け発砲した。ピーターズ容疑者は、搬送先のキングス・カウンティー・ホスピタルで死亡が確認された。
ローゼンブラットさんは一時危篤状態だったが、同日夜の報告では容態は安定している。19回の逮捕歴がある容疑者は、躁うつ病を患っており、同日は精神科医での受診日だったが来院しなかったという。NYPDは事件後、市内のユダヤ教施設での警備を強化した。
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