ボートハウスの停電続く 暗闇の中で練習も

 クイーンズ区のフラッシングメドウズ・コロナパークにあるワールズ・フェア・ボートハウスが停電し、ボートスクールに所属する子ども達が不便を強いられているという。
 ボートスクール「ロウNYプログラム」の生徒たちは、同ボートハウスで週に数回、午後5時か6時頃まで練習を行っているが、過去3週間にわたり、変圧器の故障のため、水道も電気もなく、懐中電灯や発電機を使って明りを灯し、トイレには水を入れたバケツを持って行き洗浄しているという。
 同プログラムのリーダーたちは、迎えの車まで子どもたちと一緒に歩いたり、地下鉄駅や自宅まで車で送るなどして、暗い夜道を歩かせないように注意を払っている。
 変圧器の不具合は、2012年に起きたハリケーン・サンディによるもので、今年11月に機能しなくなり、ボートハウスや周辺エリアに電力が届かなくなった。  
 市公園局は、周辺に仮設照明を設置し、同プログラムに発電機を提供。現在、変圧器の管理を担当する交通局と共に問題解決に向け取り組んでいる。
 子ども達の保護者や地域団体は、対応の遅れに当惑し、「もしこれがフラッシングメドウズでなく、セントラルパークやマディソン・スクエア・パークで起きていたなら、苦情が殺到し、既に修理は終わっていただろう」といった非難の声も上がっている。

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