2014年の食トレンド総まとめ 食と健康、より緊密に


 メトロニューヨーク紙は年末にあたり、今年1年の食に関するトレンドをニューヨーク大学の食物学准教授リサ・サッソン氏と分析し報告している。
①栄養価の高いケール
 ケール人気は衰えるどころかますます上昇している。来年もさまざまな調理法が出てくるだろう。またケールの仲間であるアブラナ科の野菜、特にカリフラワーに来年は注目したい。
②グルテンは悪者ではない
 大人気のグルテンフリーダイエットについて「科学的根拠はなく、一種のファッションになっている」とサッソン氏は警告する。さらに「本当にアレルギーがある人はごくわずかで、グルテンを抜いて痩せたのは、ただ摂取カロリーが減ったため」と指摘している。
③ココナッツが大活躍
 オイルは調理用に、また保湿剤としても使用され、さらにココナッツウォーターも大人気であった。その上甘味料のココナッツシュガーも頭角を現し大活躍の一年となった。
④誤解だらけのデトックス
 ますます人気のデトックスだが「効果を裏付ける研究結果はないうえ、不健康なダイエットを数日間行いデトックスができたと誤解しているだけ」と同氏は指摘する。ジュースで空腹を我慢するより、植物繊維をたっぷり摂ることが勧められる。
⑤バターも悪者ではない
 バターや他の動物性脂肪をたくさん摂る食生活は健康に良くないが、控えめに摂取すればさほど問題ではない。
⑥腸を健康に
 気分障害から肥満まで、さまざまな健康障害と腸内バクテリアの関係を証明する研究結果が報告されている。「腸内菌プロバイオティックを増やすためには、サプリメントに頼らず、発酵乳やザワークラウト、キムチなどの食品を積極的に取るように」と同氏は勧めている。