JFKに世界初の動物ターミナル 検疫や手続きを一カ所で

ジョン・F・ケネディー国際空港(JFK)に2016年、世界初となる民間所有の動物用のターミナルがオープンするという。

総面積約1万6540平方メートルとなる同施設は、同空港内の現在使用されていない第78号ビルの敷地に4800万ドルをかけて建設される。「Ark at JFK(アーク)」と名付けられたこの施設は、輸出入する動物の検疫、搭乗の他、航空貨物ターミナルとしても使用され、輸出入センター、家畜出荷施設、動物病院も併設される。ペット、馬、鳥、珍種の動物、動物園の動物、家畜など、年間7万の動物を取り扱うことができるという。

現在、同空港で使用されている動物用施設はかなり老朽化し、手続きに大変な時間を要するというが、滑走路に近い同施設では手続きを簡素化し、一カ所で書類手続きも検疫も済ますことができるため余分な費用を削減できる。

同施設を開発および運営するのは、民間投資会社レースブルック・キャピタル(RC社)で、競馬場や飼育場などの設計を専門とするGH2の援助を受け、建築設計会社ゲンスラーにより設計される。

RC社は、同計画につき、12年にニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)から承認を受けており、30年間の賃貸契約を交わしている。