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米心臓協会栄養学委員会の議長であり、ペンシルバニア州立大学栄養学の専門家ペニー・クリス=イーサートン氏が行った最新の研究によると、疾患のない太り過ぎの人がアボカドを食べると、体内の悪玉コレステロール(LDL)の数値が低下する可能性があることがわかった。
同研究では、21~70歳までの健康面で深刻な問題のない肥満体または太り過ぎの45人に、一般的な米国の食事を2週間食べさせた後、①脂肪分の少ない食事②脂肪分中程度の食事③脂肪分中程度の食事とアボカドを取り入れたグループと、3つに分け経過を観察した。
一般的な米国の食事を2週間続けた時点でのLDLの平均数値は基準値の100ミリグラム・パー・デシリットル(コレステロールの単位、mg/dl)よりも高い128mg/dlだった。しかし、グループ分けされた食事を開始してから5週間目に、①のグループでは‒7.4mg/dl②のグループでは‒8.3mg/dl③のグループでは‒13.5mg/dlと数値が下がっていた。
LDLの13.5mg/dlの低下は、コレステロール降下薬の効力には及ばないものの、降下薬が必要となるまで悪化しないための予防にはなるという。
アボカドには、LDLを減少させる一価不飽和脂肪酸の他、ビタミンやミネラル、繊維などの栄養素が多く含まれている。
イーサートン氏は「単に普段の食事にアボカドを加えるだけではなく、健康的な献立の中にアボカドを取り入れることが重要だ」と語っている。

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