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ニューヨーク市のホットライン311に電話をかけ過ぎたことを理由に逮捕されたブロンクス区の女性が23日、人権および米憲法修正第1条で保障された権利を侵害されたとして、市警察(NYPD)を提訴した。
米紙デイリーニュースによると2011年11月から同区スワード・アベニューのアパートに住むアーレス・セぺダさん(67)は、ビル内で麻薬取引が行われていると疑い、ビル管理者に苦情を伝えたが聞き入れられなかったため、311に電話をかけた。セぺダさんは15カ月の間に、麻薬取引や廊下での騒音、エレベーターの故障などについて、同ホットラインに44回、911に2回電話をかけていた。
12年12月4日当時、麻薬捜査課にいたセオドア・ステファトス刑事は、セぺダさんと電話で話した後部屋を訪れ、セぺダさんの情報に基づき家宅捜査した部屋から麻薬取引に関わる証拠が何も見つからなかったとして、セぺダさんを逮捕した。第43分署に連行され勾留されたセぺダさんは、文書偽造の軽罪で起訴された。
数時間後に保釈された際に受け取った裁判所への呼出状に基づき、2カ月後に裁判所へ出廷すると、同件に関する記録が何もなかったという。セぺダさんの弁護士は、セぺダさんは電話しただけで書類は提出していないため、文書偽造という訴因は意味をなさないとし、警察は起訴手続きを進めなかったものと推測している。

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