地下鉄だって、ニューヨークでは出会いの場?

編集部D子の知人に先日、こんなことがあった。
半年ほど前に仕事でニューヨークに赴任してきた20代の女性、Nさん。こちらでの仕事や生活にも慣れ、忙しいながらも楽いニューヨークライフを送っている。毎日いろいろなクライアントと顔を合わせるNさんだが、残業で帰りが遅くなることもしばしば。そのため朝はギリギリの時間まで寝て朝食は取らず、もちろん化粧などする暇もない。出社後、会社の化粧室で顔をつくるという。
そんなNさんは最近、新年を迎えたこともあり、不規則な生活から脱出しようと心機一転目標を立てた。まずは日曜日に部屋の片付けと料理を、そして体を動かそうとジムにも入会した。翌朝はいつもより早起きし、しっかりとフルメークの状態で家を出た。すると、いつもの通勤電車の中でひとりの紳士に声を掛けられた。「お綺麗ですね。よかったらお茶でも…」と、手には電話番号が書かれたメモが。まさか朝からナンパだなんて! キャ〜! このような体験をするとは夢にも思わなかったNさんは一瞬わけが分からなかったが、「ありがとう」と一言、会社の最寄駅に着いたので電車を降りた。渡されたメモを眺めながら、ニューヨークではこんなことも普通に起こるのか、と考えるのと同時に、今まで朝の通勤時はすっぴんで常に大あくびをしながら眠たそうな顔だった自分を思い浮かべ、少し恥ずかしくなった。
Nさんがその番号へ電話を掛けることはなかったが、毎日通勤の足となるニューヨークの地下鉄は昨年利用者数が過去最高となったこともあり、ニューヨーカーにとっては立派な出会いの場である。Nさんのようにいつどこでどんな出会いがあるとも知れない街ニューヨークでは、常にフル装備でいることが理想だろう。地下鉄での出会いもただのナンパとあなどるなかれ。(D)
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