1千万ドルの賠償求め、教師を訴える 息子を殴られた親が市を相手取り

 クイーンズ区の特別学級に通う10歳の生徒がテストでカンニングしたことを理由に教師に殴られたことは不当であるとし、被害者児童の家族が市を相手取り訴訟を起こした。求めた賠償の額が1千万ドル(およそ12億円)であると11日、ニューヨークの各地元紙が報じた。
 訴えられたのは、クイーンズ区公立第118小学校、ロレイン・ハンスベリー・スクールの特別学級を受け持っていた、アレクサンダー・ペリー(36)。10歳の生徒はテスト中にカンニングしたと、ペリー容疑者に顔をこぶしで殴られ、クラスに同席していた別の教師がペリー容疑者をこの生徒から”引きはがす”状況だったという。ペリー容疑者は8年ものキャリアをもつ教師だが、重暴行などの罪で1月23日に逮捕されている。
 訴えを起こしている母親のジェオバニ・ギャリックさんは、「息子はカンニングしていないと言っている。また被害者は息子だけではない。教室での言葉の暴力などは日常茶飯事で、問題のある教師を雇った市に責任がある」と述べている。