偽当選くじと宝石を交換　高齢者が宝くじ詐欺の被害に　

　クイーンズ区フォレストヒルズで２日、74歳の女性が宝くじ詐欺の被害に遭い、１万3000ドル相当の宝石をだまし取られるという事件が起きていたことが分かった。
　同日午後３時ごろ、クイーンズ・ブルバードとイエローストーン・ブルバードの角にあるキー・フーズ・ストアの近くの路上で、２人の女が被害者の女性に近付き、３万ドル相当のロッタリーの当選くじを持っているが、グリーンカードを所持していないので換金できないため、２万ドルの現金と交換してくれないかと話を持ちかけた。女性は２人を連れて銀行に行き現金を引き出そうとしたが、不審に思った銀行員の配慮により現金を引き出すことができなかった。女性は当選くじと宝石を交換することを提案し、２人を自宅に連れて行き、およそ１万3000ドル相当の宝石を渡した。
　３人が当選くじを現金と交換するためにマンハッタン区のロッタリー事務所へ車で向かう途中、ソーダを買ってくるよう２人の女に頼まれた女性が車を降りると、車はそのまま走り去ったという。
　112分署のジュディス・ハリソン警視は地域評議会の会合で、過去に起きた事件を例に挙げ注意を喚起した。
　同地区では３月、91歳の女性がロッタリーに当選したと電話を受け、5000ドルと3000ドルのマネーオーダーを送るという詐欺事件が発生しているという。

photo: JamesDeMers