2015年4月22日 NEWS

「チャンスがあれば、物件は購入すべき」 グルメ界のカリスマ語る

 レストラン経営者兼シェフのダニー・マイヤー氏は20日、トライベッカ映画祭が主催するパネルディスカッションの席上で、同氏が経営する人気レストラン「ユニオン・スクエア・カフェ」が移転を余儀なくされた理由は賃貸料の高騰であり、レストランの経営者はチャンスがあれば店舗を買い取るべきだと訴えた。
 マンハッタン区東16丁目にある同店は、契約が満了する今年末に店舗を明け渡すことになっており、同イベントが開催されたのはこのニュースが発表された直後だった。マイヤー氏は15年前に同店をオープンしたが、地主であるデビッド・エリス不動産のアリ・エリス氏との間で新しい賃貸料の額に合意できず契約の更新に至らなかったという。
 マイヤー氏が最高経営責任者を務めるユニオンスクエア・ホスピタリティー・グループは、「イレブン・マディソン・パーク」や「シェイク・シャック」などの多くの店舗は賃借だが、東20丁目42番地の「グラマシー・タバーン」の店舗のみ2003年に290万ドルで購入している。
 「先見の明があるか、資金があるなら物件は購入すべき。地主を儲けさせるより、店のスタッフやシェフの給料を値上げする方がずっと良い」と、市での家賃の高騰を予測できず、店舗を購入しなかったことを嘆いた。

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