元ホームレスが所長射殺 シェルター利用者がストーカーに

 ブロンクス区で4月27日、ホームレスシェルターの元利用者が所長を射殺するという事件が起きた。
 DNAインフォなどによるとウエスト・スプルイル被告(39)は同日午後5時50分ごろ、同区ブロンクス・ブルバード4380番地にあるウェイクフィールド・ホームレス・シェルターの所長アナ・チャールさん(36)が、東237丁目とブラード・アベニュー付近に駐車していた車に乗車しようとしたところ、頭部に銃を突きつけ服を脱ぐよう命令した。
 スプルイル被告は銃を突き付けたまま自分の服を脱ぎ、チャールさんに襲い掛かったが、チャールさんが裸のまま逃げ出したため、後を追いかけ発砲したという。頭部、頬、胸に3発の銃弾を受けたチャールさんは、搬送先のモンテフィオーリ・メディカル・センターで死亡した。
 事件後、車に戻り衣類を身につけ現場を立ち去ったスプルイル被告はブロンクス・ブルバードと東236丁目付近で逮捕され、殺人および銃器不法所持の罪で起訴された。スプルイル被告は昨年、7カ月間同シェルターで暮らしており、今年からマンハッタン・シェルターに移ったが、チャールさんに近づくためウェイクフィールド・シェルターに戻ったという。
 スプルイル被告は1993年に、強盗や暴行などで3回の逮捕歴がある。