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地下鉄の自動改札機を飛び越えた容疑で逮捕された男がMTA警察の配慮によって就職先が見つかるという、予想外の展開に感嘆の声が上がっている。
26日の報道によると、スリランカから最近移民して来たというスタテン島在住のサンギース・ウェシンゲさんは、安定した収入がないため生活に苦労しており、地下鉄に乗る際、妻の分の乗車賃しか払えなかったという。仕方なく自身は自動改札バーを飛び越えたが、それを目撃したMTAの私服警察、クリストファー・ドノフリオ警官とポール・マルティーノ警官に無賃乗車の容疑で職務質問された。しかし、「大抵の人は捕まったことを悔やむのに彼は心底申し訳なさそうで、本当に苦労していることが伝わってきた」とドノフリオ警官はウォシンゲさんの状況を察し、デリを経営する友人のダシュマンタ・プレマシーリさんに電話したという。
同じスリランカ出身のプレマシーリさんはドノフリオ警官の紹介であれば、本来行う申請手続きを免除してウォシンゲさんをトレーニングに呼び、適正を判断した後フルタイムのレジ打ちとして採用することを決めた。今では週60時間働いているというウェシンゲさんは「就職することができ、とても嬉しい」と喜び、ドノフリオ警官も「われわれの本来の仕事は人を罰するのではなく、助けること」と述べた。
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