2015年6月17日 NEWS

父の死後も年金受給 息子が遺体を安置所に放置

 ニューヨーク市会計監査官トーマス・ディナポリ氏は15日、クイーンズ区の男が、死亡した父親の遺体を死体安置所に放置したまま、父親の年金および社会保障給付金を1年以上にわたって不正に受給していたと発表した。
 クリストファー・バン被告(49)は、父親のジェイムス・バンさんが2010年2月24日に死亡した後も、ナッソー郡検視局の遺体安置所に保管された遺体を引き取りに行かず放置し、死亡後から11年4月までの間に父親の銀行の当座預金口座に振り込まていた年金や社会保障給付金を引き落としていたという。
 同被告は昨年10月、重窃盗罪で起訴され罪を認め、既に6カ月間服役している。しかし刑事裁判所から、受け取った年金7542ドルおよび社会保障給付金1万7790ドルを15日の出廷日に返還するよう命じられていたが、「送金されるはずの金が届かない」と返還を怠たったために、再度収監された。
 父親のジェームスさんは1959年からニューヨーク市警察(NYPD)に勤務し、クイーンズ区ジャマイカの第113管轄署で巡査部長を務め、87年7月3日に退職している。

RELATED POST