「シャーク・ウィーク」でサメに関心を 人間を襲うことは稀

 1988年から米国で開かれている「シャーク・ウィーク」が今年も5日から開催中だ。ディスカバリーチャンネルがサメへの関心を広めるために始めたこの週間では、各地でサメに関するさまざまなイベントが行われている。
 今年はニューヨークやニュージャージー沿岸でもサメの目撃情報が多数寄せられており、ビーチに出掛ける人が多いこの季節、サメへの関心と共にその生態も知っておくと良いだろう。
 映画などでよく目にする人食いザメだが、実際のところ多くのサメが人を恐れているため、人間を襲うことは極めて稀だと専門家は言う。ニューヨーク近辺にはシロザメやメジロザメ、アオザメなどおよそ25種類ものサメが生殖しているとみられているが、その多くが小魚やプランクトンを餌としている。また、ニューヨーク周辺でもっとも多く目撃されているシロザメは一時減少傾向にあったが、最近の保護活動や餌の増加に伴って徐々にその数を増やしつつある。
 ニューヨーク市では、これまでサメによる被害が報告されたことはなく、ニューヨーカーはサメよりも犬に襲われる確率の方が高い、などと比喩されている。海水浴を恐れる必要はないが、万が一に備えて海水浴中はサメが惹き付けられやすい光沢性のあるジュエリーなどは外し、1人ではなくグループで海に入るよう注意を促している。

photo: sandid

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