問題だらけの路面状態 NY近郊の道路

 ニューヨーク市近郊にある道路の大半で老朽化が進み、修繕が必要な状態であることが23日に発表された調査の結果明らかになった。
 非営利団体トリップの調べによると、全米高速道路協会が2013年のアンケートを基に行った調査の結果から、ニュージャージー州などを含むニューヨーク市近郊にある道路のうち、51%のコンクリートにくぼみや段差が見られることが分かった。これらの道路は「運転手の安全走行を妨げるため、早急に改善が必要だ」と調査は示している。クイーンズ区経済局のトーマス・グレッチ氏は「輸入、輸出によって支えられているクイーンズ区にとって輸送者が問題なく走行できる道路が必要不可欠だ」としており、「調査結果も記している通り、道路や橋の整備も進めていかなければいけない」と話している。
 劣悪な路面状態は車両寿命を縮めるほか、運営費の増加にも繋がることが分かっており、ニューヨーカーは全米平均の516ドルより53%多い791ドルを車の維持に使っているという。また、ニューヨーク州の道路状況は米国で人口50万人以上の大都市25のうちワースト7位で、この状況を変えようとニューヨーク市の交通局は17年までにおよそ3000マイル(約4828キロメートル)ほどの道路を再舗装することを決定しており、予算も2億ドル(約250億円)ほど組んでいる。ことしはこれまでのところ、1019マイル(約1640キロメートル)分の道路が修理されたという。

photo: Kawasaki