タクシーの中で女児出産 病院まで間に合わず

 ニュージャージー州ホーボーケン在住の女性(32)が8月31日夕方、「ウーバー(Uber)」のタクシーで病院へ向かう途中に破水し、駆けつけた救急救命士らの介助を受け、車内で出産した。
 女性は自宅で陣痛が始まり、母親とともにマンハッタン区ミッドタウンのレノックスヒル病院に向かっていたが、リンカーントンネル内で破水した。このためドライバーのエリック・ロドリゲスさん(25)は911に連絡し、トンネルを出た40丁目とダイアー・アベニューの交差点で車を止め、警察に助けを求めた。
 その後ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)の職員や救急救命士が駆けつけ、女性はロドリゲスさんの車の後部座席で無事女児を出産し、母子はともにセントルークス・ルーズベルト病院へ搬送された。
 救命士の1人は「大変だったけれど、無事に生まれてよかった。とても感動的な場面で、生まれた瞬間はみんなでハイファイブ(ハイタッチ)をしたよ」と喜びを語った。
 ロドリゲスさんには、ウーバー社からヤンキースの観戦チケットが送られ、座席の清掃代は会社が負担することを明らかにした。また出産をした女性には、帰宅の際の乗車が無料で提供され、生まれた赤ちゃんにはウーバーのロゴ入りベビー服が送られるという。