第68回 12 Chairs Café

ヒップなセンスあふれるフュージョン系地中海料理

 日々進化するカルチャーの発信地ブルックリンのウィリアムズバーグに、トラディショナルな地中海料理から無国籍のフュージョン料理まで幅広く楽しめる注目のカフェ「12 Chairs Café」がオープンした。
ソーホーに1号店があり、このウィリアムズバーグ店はことし2月オープンした2店舗目。扱うメニューは同じだが、ここは3人いるオーナーのうちの1人、シモン・ママン氏のクリエイティブセンスがいっぱい詰まっている。内装の建材や小物は全て故郷イスラエルのデザイナーのセレクト、しかしエスニックというわけではなく、シンプルで洗練されている雰囲気がブルックリンによく馴染んでいる。訪れたのは昼過ぎだったが、遅めの昼ごはんなのか、ノマドワーカーやローカルの人々で賑っていた。

「シャクシュカ」(右の2皿セット)、「フムス・ファラフェル」(中央)は人気のメニュー。盛り付けも美しい


人気のメニューはイスラエルのメジャーなたまご料理「シャクシュカ(11ドル)」。エッグベネディクトの次に流行ると一部で言われている朝食メニューだ。とろっとまろやかなポーチドエッグにスパイシーなトマトソースとフェタチーズがよく絡んで、後引くおいしさ。「フムス・ファラフェル(10ドル)」はひよこ豆の旨味を凝縮した濃厚なフムスとホクホクの揚げたてファラフェルがピタによく合う。そしてテイクアウト用のカウンターではサンドイッチ類などがオーダーできる。ここでの人気No.1、「ピタ・ケバブ(8・75ドル)」はスパイシーでジューシーなラムケバブが豪快にはさんであり、頬張ると旨味が口いっぱいに広がる。お酒は豊富な種類のワインが楽しめ、その全てがイスラエル産。今のところ「ニューヨークで唯一イスラエルワインのみを扱うお店」だそうだ。
スタッフもみんなフレンドリーで、ついつい長居してしまいそう。ローカル気取りで、気軽に美味しい食事が楽しめる、そんなお店だ。

ウィリアムズバーグのワイス通り沿いにある店舗外観。白い壁と大きな窓に挿し色の黄色がポイント


12 Chairs Café
www.12chairscafe.com
月~木・日:8am-11pm
金・土:8am-12 am

●Williamsburg店
342 Wythe Ave, Brooklyn
347- 227-7077

●Soho店
56 Macdougal St
(bet W Houston & Prince St)
212-254-6480