2016年2月9日 NEWS

刑務所でK2売買か ライカーズ島の看守を逮捕 

 全米最大の刑務所の1つである、イースト川に浮かぶライカーズ島刑務所の看守が3日、K2の別名で知られる合成大麻を刑務所内に持ち込んだ疑いで逮捕された。
 ニューヨーク市捜査局(DOI)の発表によると、モハメッド・スフィアン被告(25)が、ビニールテープで巻いた61.6グラムの合成大麻を靴下の中に隠し持っていたのを、麻薬探知犬が探し当てた。
 同被告の自宅で行われた家宅捜索では、同様の包みが5枚見つかり、そのうちの4枚には合成大麻計126グラムが、また1枚にはたばこが隠されていた。検察によると、被告はこれまでにも違法薬物やたばこを同刑務所の1棟、アンナ・M・クロスセンターに持ち込んでいたという。告発状によると、逮捕の前日被告は同施設内で500ドルを受け取っており、その後さらに合成大麻を持ち込み金銭を受け取る予定だったという。
 同刑務所では、過去2年間に、十数人の看守が傷害や禁制品を刑務所内への持ち込んだ罪などで逮捕されている。そのほかにも、受刑者への暴力や麻薬取引などの疑惑が絶えない。看守の日常的な暴力に対する受刑者らによる提訴や米司法省による裏付けにより、市は昨年、同刑務所の改革に合意している。

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