起こした男性を切りつけか  地下鉄駅で寝ていたホームレス

 ブルックリン区の地下鉄駅で2月29日未明、ベンチで眠っていたホームレスの男を起こした男性が刃物で切りつけられる事件が起きた。
 同午前3時半ごろ地下鉄G線のクラッソン・アベニュー駅で、33歳の男性がベンチで眠っていたホームレスの男を起こした。起こされたホームレスの男は、カッターナイフで男性の鼻を切りつけたといい、2人は駆け付けたニューヨーク市警察(NYPD)の警官により、近くの第88分署に事情徴収のため連行された。
 ホームレスの男は、男性が所持品を盗もうとしたので切りつけたと主張しているという。犯行に使用された凶器は見つかっていないが、ホームレスの男は身柄を拘束され、29日の時点で起訴については係争中である。
 切りつけられた男性はけがを負ったが、病院での治療を拒否した。また、男性がホームレスの男を起こした理由については明らかにされていないなど、不明な点もある。
 ホームレスの男には過去に殺人で15年間の受刑歴がある一方、1月には刃物による傷害事件の被害者となっている。被害者の男性にもまた、逮捕歴がある。
 市では昨年11月ごろからことしにかけ、刃物による殺傷事件が相次いでおり、警察は注意を呼び掛けている。

jnap