チケット業者、270万ドルで和解 悪質な転売は断固許さず

 27日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク州検事局のエリック・シュナイダーマン局長は同日、コンサートなどのチケットを違法に大量購入し、高額で転売していたチケット転売業者6社と罰金を支払うことで和解したと発表した。
 同局によると、同州やフロリダ、ユタ州などに拠点を置く6社が、2011年から違法ソフトウェア「ボッツ(Bots)」を使い、チケットマスターなどの公式チケット販売サイトで大量に購入したチケットを、スタブハブ(StubHub)やビビッド・シーツ(Vivid Seats)などのチケット売買仲介サイトで高額で転売していたといい、合計270万ドル(約3億円)以上の罰金の支払いを命じられた。
 ニュージャージー州に本拠地を置くある業者は、13年にブルックリン区のバークレイズセンターで行われたビヨンセさんのコンサートチケットを、販売開始3分内に530枚、また同6月にはナッソー郡ロングアイランドのジョンズビーチで行われたワン・ダイレクションのコンサートチケットを販売開始5分以内に522枚不正に購入していたという。
 局長は、「当局は悪質なチケット転売業者に対して一切容赦しない。州民には、より公正な市場でチケットを購入する権利がある」との声明を発表した。