USオープンで長いブーイング 慣れっこの市長は「伝統」

 8月30日付のDNAインフォによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は、家族を連れたバケーションから戻ってすぐの同29日、クイーンズ区のフラッシング・メドウズ=コロナパークで始まった、テニスの全米オープンの開会式に出席した。しかし、会場に集まったテニスファンから市長の名前が呼ばれるやいなやブーイングが起こり、スピーチの最中も止むことはなかった。
 会場のアーサー・アッシュ・スタジアムは、今年から屋根が設置され、天候に左右されずに大会の進行が可能となる。デ・ブラシオ市長はそのことを誇らしげに語り、さらに「多くのニューヨーカーは、プエルトリコのモニカ・プイ選手を応援することだろう」と述べた。プイ選手は、リオデジャネイロ五輪の女子テニスで金メダルを取ったことで知られているが、この日行われた1回戦で既に敗退していた。
 市長は、同区のシティ・フィールドで行われるニューヨーク・メッツの開幕戦でも必ずブーイングを受けるといい、“慣れっこ”になっているようだという。市の広報担当も、「ブーイングはニューヨークの伝統」と受け流し、プイ選手に関するうっかりミスについては、「質問の意味が分からない」とかわした。

開会式でスピーチする市長 (photo: nycmayorsoffice)

開会式でスピーチする市長 (photo: nycmayorsoffice)