2016年11月12日 NEWS

小学校の再編成決行 保護者の反対押し切り

 9日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市教育局(DOE)は同日夜、市の小学校の学区再編成を進めると発表した。
 DOEが以前同様の計画を発表した際には、保護者の一部から断固反対する声が上がった。市内11の学区が対象で、コミュニティースクール第3学区南部に該当するマンハッタン区のアッパーウエストサイドとハーレムの一部の3校が最も大きな影響を受ける。これらの地域は、人種的および経済的に多様性に富んでいるが、小学校に限っては分断されている。
 西70丁目の公立第199校と西77丁目の公立第452校の生徒のほとんどは裕福層の白人だが、公営住宅が並ぶ周辺にある西61丁目の公立第191校の生徒のほとんどは貧困層の黒人、またはヒスパニックだ。こうした状況から、第199校は生徒数が増加して過密状態だが、第191校は定員割れの状態だという。
 DOEは、生徒の再配分を行い、第191校は今使用している校舎から1ブロック離れた場所に新設された新校舎へ移転し、古い校舎には現在、ほかの2校と校舎を共有している公立第452校が移転する。これにより第452校は、現状の2倍の生徒を受け入れることができる。
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