学生が反トランプデモに集結 NYU生などが授業ボイコット

 16日付のNBCニューヨークによると、ドナルド・トランプ氏が次期米大統領に選ばれたことに反発する活動家が全米の学生にデモを呼び掛け、それに応えたニューヨーク、ニュージャージー州にある大学に通う学生の一部が同日正午ごろ、授業をボイコットしてデモに参加していたことが分かった。
 同日には、トランプ氏が差別の対象として挙げた移民や女性たちの味方であるとするニューヨーク大学(NYU)などの大学に通う学生数百人が、マンハッタン区のワシントンスクエアパークの噴水前に集合し、新しい大統領に対して異を唱えた。NYUのほかにもコロンビア大学、ニュージャージーからはラトガース州立大学、モンクレア州立大学、ニュージャージーシティ大学の学生たちがデモに参加したという。
 このデモは、移民権利活動家のモビミエント・コシェーチャさんが同日に呼び掛けたもの。「午後3時に集合予定だったが、NYU生が自発的にデモを開始するなど、学生たちは既に準備が整っていた」と同氏は話す。デモに参加したNYU生の1人は、「多様性に富む国を守るためには団結が不可欠」と述べた。
 トランプ氏は、「学生はメディアにあおられているだけ」と話している。

Jean-Christophe BENOIST

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