迷宮入り事件の容疑者を逮捕 連続殺人犯の可能性も

 22日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市警察(NYPD)は同日、2005年にブルックリン区で起きた迷宮入り殺人事件の容疑者としてカフル・ゴバン被告(38)を逮捕した。
 同年2月、ラシャウィン・ブラゼルさん=当時(19)=の死体が自宅に近いブッシュウィックで見つかった。頭部はなく、切断された胴体がゴミ袋に詰められ、地下鉄のトンネルなどに捨てられていた。被告は04年に同地域で起きたシャラビア・トーマスさん=当時(17)=殺人事件の容疑者として昨年11月に既に逮捕、収監されていた。切断された胴体が2つの洗濯袋に入った状態で路上に捨てられており、残忍な手口が類似している。
 被告は逮捕された日、ブラゼルさん殺害についてニューヨーク州最高裁判所で罪状認否を行う予定だったが、指紋採取などの手続きや入廷を拒否。十数人の警備員に連られ法廷に入ったが、「トランプ大統領がこんな扱いを許すのか」などと叫びながら暴れたため、法廷外に連行された。
 NYPDは、被告が連続殺人犯である可能性が高いとして、過去に住んでいたカリフォルニアやフロリダ州などでの迷宮入りした殺人事件への関与についても、捜査中だという。
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