ギャングを一斉摘発 ブロンクスで19人を逮捕

 【21日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】NYPDは20日、ブロンクス区北部を拠点とするギャング団「スラットギャング」の構成員19人を同区内の市営住宅で一斉摘発した。
 逮捕された構成員らは、同区内でライバル関係にあった2つのギャング団「ツーフライ」「ビッグ・マネー・ボス」と2010年から抗争を続けてきた。ニューヨーク南部地区連邦裁判所のレイチェル・マイミン検事補佐は、「摘発されたギャング団はこの7年間、数え切れないほどの強盗や発砲事件のほか、大麻、コカインなどの麻薬取引にも関与していた疑いが持たれている」と発表。構成員のうち、フランク・ローザ容疑者とタイロン・ベイリー容疑者には麻薬密売者を銃で脅した疑いも浮上しており、NYPDは12年に市民のケマール・ブルックスさん=当時(14)=が巻き込まれ死亡した銃撃戦にもスラットギャングが関わっていた可能性があるとみている。
 市内では昨年、ツーフライとビッグ・マネー・ボスをターゲットにした「史上最大級の一斉摘発」が行われたばかり。今回の摘発はその延長との見方もあり、NYPDは、今後もギャング団の解体に力を入れていくとしている。

5-1