ベッドバグ履歴報告を義務化 NY市議会が法案を可決

 【25日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市議会は同日、アパートでのベッドバグ(南京虫)の発生を家主が賃借人に通知することを義務付ける法案を44対5の賛成多数で可決した。
 同法案では、ベッドバグが発生した場合、家主はその事実をビル内に表示するか賃貸契約書に記載しなければならない。また家主は市住宅局にも報告し、同局のウェブサイト上でその内容を公開することを義務付けている。家主が賃借候補者にベッドバグの有無を通知することは以前から義務付けられていたが、同法案により、既に入居している賃借人への通知も追加された。
 発案者のダニー・ドローム議員(民主)は、「ベッドバグは小さい虫だが、その被害は甚大だ。最善の対策は情報を共有することであり、家主にも徹底的に協力してもらう必要がある。ベッドバグの被害を決して甘くみてはいけない」と話す。
 一方、家主団体や家賃法規制協会は法案に反対している。同協会会長のジョー・ストラウスバーグさんは、「法案は不必要な通知を義務付け、テナントに必要以上の不安をもたらす。過剰な法規制だ」と批判している。

AFPMB

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