LICはレストラン不足? 新旧住民のニーズ複雑

 【26日付amニューヨーク】不動産開発業者ロングアイランドシティパートナーシップはこのほど、クイーンズ区ロングアイランドシティ(LIC)でレストランが不足しているとの調査結果を発表した。
 調査対象となった地元の住民や労働者1300人中約20%から、「レストランが不足している」との声が上がった。例えば、LICにあるオフィスで働くペドロ・ゴメスさんは、外食にはいつもアストリアまで行くと答えた。アパートやオフィスビルの開発が進み、人口流入が著しい反面、飲食店の進出は追いついていないという。
 一方、不動産開発業者ロックローズの副社長、パトリシア・ダンフィーさんは、「多くのビルが完成した今、レストランなどが増えるのはこれから」と話す。実際に、スーパーマーケットやステーキハウス、コーヒー店などの導入に成功している。
 LICでは今後10年で約1万戸のアパートが建設される予定だ。ただし、新旧住民のニーズに答えるのは容易なことではないようで、地元で長く営業するベトナム料理店のマネージャーは、「古くからの常連客は食事と共に音楽を楽しんでくれるが、新しい客は『会議をするから音を小さくしてくれ』と言う」と、変わりゆく地域での苦労を語った。

Joe Mabel

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