3月17日【気になったニュース】親よりハッピーになれない。将来不安は、今にはじまった話?

 

3月17日【気になったニュース】

親よりハッピーになれない。

将来不安は、今にはじまった話?

 

一週間お疲れさまでした。 今週もいろんなニュースがありましたね。その中でも、特に気になったのはやはり「Z世代は親よりハッピーになれない? 政治への不信、大統領選に影響」でしょうか。

元記事のWSJでは、高校卒業時での将来調査を基に、Z世代の将来に対する不安を記事にしたわけですが、その要因として、コロナが人生設計に与えた悪影響を中心に、40年来のインフレ、中絶容認を覆す最高裁判決や2つの戦争、SNSの影響それに対する政治の干渉などを挙げています。

そこで、これらの影響を少し考えてみたのですが、前回このレベルのインフレが起こった1980年初めには、第二次オイルショックもあり、インフレが前年比10%を超すこともあり、80年代を通じてもインフレ率は4%台あたりで推移しつづけ、落ち着いたのは90年代になってからです(それでも3%台なので、現在の基準で考えると、相当高いわけですが。。。)。また、そもそも第一次オイルショックが第4次中東戦争に、第二次がイラン革命に起因しており、ベトナム戦争終結も1975年ということを考えると各地で戦争・紛争もあったように思います。中絶に関しては、Roe v. Wadeが大きな影響を及ぼしていますが、こちらの最高裁判決も1973年です。

これらの“不安要素”にも関わらず、同WSJの記事によると、70年代後半から90年代前半までは、将来期待が高まっていた時期なので、上記の要因だけが、現在の将来不安を高めているというのは多少違和感があります。そもそものタイトルにあるように、選挙の年にあって、なんでも選挙に結び付けるために、これらの世代の選挙への影響に焦点をあてて、記事にしたのかもしれませんが。。。

一方でポイントは、将来不安がコロナ以降急激に高まったような印象を受けますが、記事内のチャートにもあるように、実はミレニアル世代(1980年代以降に誕生。Y世代とも言うそうです)から既に将来への期待感は頭打ち、もしくは低下しており、直近のトレンドというよりもここ30年におよび継続的な課題が、コロナやSNSの影響により一挙に表面化したという要素が強いのではないかと思います。

くしくもこの30年間というのは、インターネットの普及といったIT革命により、情報アクセスおよびコミュニケーションが飛躍的に増加した半面、“情報過多”(および最近のmis-informationやdis-informationを含む)の弊害が取りざたされた時期にあたります。それが特にSNSの普及とコロナによる対面コミュニケーション機会の減少という形で、多感な子供たちに、もろに影響を与えたのではないかとも思います。実際に、今回の記事のような政治不信だけでなく、メンタルヘルスが最近とり上げられるのも実は同じ要因ではないかとも思いました。

これに対して解決策があるわけではないですが、親、大人としてできることと言えば、子供たちが何にでも挑戦するための心理的安心感(子供ということもあり、マズローの欲求5段階説の3段階ぐらいまで?)を提供し、そのなかでいろいろなことに挑戦し、失敗できる環境を整えてあげるといったことになるのでしょうか? 大人だって、常に将来は不安ですし、でもわからないからこそ、楽しいんですもんね。

では引き続きよいSt. Patrick’s Dayをお楽しみください。

代表 武田秀俊

 


今週の1枚

子供が期待と希望をもって社会にでるためには、“学問の府”の役割も極めて重要
@ The Low Memoria Library at Columbia University

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