3億円相当の麻薬押収 セントラルパーク近くのアパートで

 【8日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市麻薬取締局(DEA)とNYPDは7日、マンハッタン区アッパー・ウエスト・サイドのアパートの一室で、300万ドル(約3億3000万円)相当の合成オピオイド「フェンタニル」などを押収、同区在住の男4人を逮捕したと発表した。
 共同捜査を行なっていたDEAとNYPDの捜査官らは4日、同区セントラルパークウエストの105丁目付近のアパートを監視していたところ、デイビッド・ロドリゲス被告(32)が、ウーバーの運転手、リチャード・ロドリゲス被告(42)が運転する車に箱を2つ積み込んでいるのを確認。捜査官らは車両を停止させ、アパートの6階にある部屋に踏み込み、20ポンド(約9キログラム)のフェンタニルとヘロイン、現金3万ドル(約330万円)、銃弾入りの拳銃などを押収した。
 安価なフェンタニルはヘロインの混ぜ物として流通、この混合物はヘロインの50倍の効果があるとされる。同アパートは、麻薬を混合し小分けする工場として使われており、麻薬は「ウォーキングデッド」や「タイムボム」などのブランド名で販売されていた。
 押収された麻薬は、市の人口の半数が死に至る量に相当するという。

押収されたフェンタニル(DEAのウェブサイトより)

押収されたフェンタニル(DEAのウェブサイトより)