不法移民保護の継続を DACA廃止に抗議デモ

 オバマ前政権が導入したDACAプログラムを「違法」と判断したテキサス州など10州の司法長官が求める廃止期限の9月5日が目前に迫った30日、同プログラムの継続を求め約1000人がマンハッタン区のトランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー前で抗議集会を行った。 
 DACAプログラムは、親に連れられ16歳未満で米国に不法入国した若者を強制送還せずに、滞在資格を認めるもの。トランプ大統領は昨年の選挙期間中に廃止を公約に掲げており、同じタイミングで廃止に踏み切るかを検討している。
 参加者たちは「ニューヨークは移民を歓迎する」とシュプレヒコールを上げ、トランプ氏は全ての移民を犯罪者扱いしていると批判した。集会を主催したメイク・ザ・ロード・ニューヨークの代表、テオ・オーシロさんは地元メディアの取材に、「プログラムを廃止すれば移民の生活が危機にさらされる」と主張。韓国からの移民でDACAの保護を受けた女性(24)は、「私たちは合法に滞在しているにもかかわらず、トランプ氏は混乱をもたらし恐怖感をあおっている」と非難した。
 ニューヨーク市のスコット・ストリンガー会計監査官も参加、DACAを支持すると語った。