大塚 洋一(Gulliver USA) 車の豆知識 第65回 カーライフマネジメント 高速走行での視野の変化

 みなさんこんにちは。紅葉も始まり、ドライブには打ってつけの季節になりましたね。今回は、「カーライフマネジメント」についてと「高速走行での視野の変化」について、2本立てでお送りします。

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カーライフマネジメント
車の相場は年数と走行距離である程度の目安が決まってきます。厳密にいうと、元々の製品価値(車格や装備など)に対して、ボディコンディションとメカニカルコンディションを合わせたトータルコンディションで決まるのですが、1台1台状態の違う中古車を客観的に図る目安が年数と走行距離なのです。年式が新しくても過走行だったり、走行距離が少なくても年式が古かったりすれば、そのクルマを買ったときの価値を使いきれていないといえます。
 「相場より安く買って、相場より高く売る」、これがベストシナリオですよね。新車ではこれができません。なぜなら、新車価格は決まっていて、使用後の年次も走行距離も【自分で使用した分=売るときの状態】だからです。単純に自分で使用した分の価値が落ちた価格(相場)で売ることになります。
 しかし、中古車ではこれをコントロールすることができます。例えば、年間の走行距離が少ないと予測される人は、年式は新しくて走行距離が多めの中古車を買えば、自分が売るときには年式と走行距離のバランスが良くなっているでしょう。逆に、年間走行距離が多くなると予測される人は、年式が古くて走行距離の少なめの中古車を買えば良いのです。
 これはほんの一例ですが、ご自身の使用状況を考えてクルマを買う「カーライフマネジメント」ができれば、「相場より安く買って、相場より高く売る」が実現可能なのです。

高速走行での視野の変化
 米国と日本での車の運転にはさまざまな違いがあります。右側通行や左ハンドルが分かりやすいものですが、制限速度の違いもその1つですね。
 日本では一般道路の制限速度はだいたい40キロメートル程度ですが、米国で45マイルの道だと約70キロメートルで走行していることになります。車の運転をしているときの情報の90%は視覚情報からきています。スピードが速くなって物が見えにくくなるのは「動体視力」が関係していて、年齢や目の疾患によって低下するといわれています。運転をよくする人は、目のケアも安全運転のポイントの1つです。そして一般的に25マイルだと運転者は100度の範囲の視野があり、障害物やその他の潜在的な危険を視認できますが、80マイルでは30度にまで狭まります。
 道路状況やその日の天候、そして自分の運転技能に合ったスピードで安全運転を心掛けましょう。 

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プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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