マンハッタン区の渋滞緩和へ 二重駐車などの取り締まり強化

 【22日付amニューヨーク】ニューヨークのビル・デブラシオ市長は22日、マンハッタン区の渋滞を緩和し、車両の移動をスムーズにするための計画を発表した。来年1月からの開始が予定されている同計画では、対象となる特定の場所で、混雑する交差点内での停止や二重駐車など、渋滞を引き起こす原因となる違反の取り締まりを強化する。
 同計画では、ミッドタウンを東西に走る道路11本の歩道沿いの車線を「クリアレーン」とし、道路の片側を午前6時から午後7時まで駐停車禁止にして、配達用車両の停車場所を道路の片側のみとする。また、試験的に6カ月の間、45から50丁目のマジソン街から6番街の一帯で、混雑する時間帯に道路脇で配達用車両の荷物の積み降ろしを全面的に禁止する。
 ニューヨーク市警察(NYPD)は、混雑する交差点内で停止する車両や新規制の取り締まりを開始するために、160人の警官を配備する予定。市長は、ミッドタウンを走る車両の平均時速を今年の平均4.7マイル(約7.6キロ)から、18年末までに5.2マイル(約8.4キロ)に引き上げることを当面の目標としている。

22日、マンハッタン区で渋滞緩和計画について発表するデブラシオ市長(photo: Benjamin Kanter/Mayoral Photo Office)

22日、マンハッタン区で渋滞緩和計画について発表するデブラシオ市長(photo: Benjamin Kanter/Mayoral Photo Office)