「ヒーローの殿堂」を拡張 9・11関連の殉職者急増に対応

 【11月28日付amニューヨーク】NYPDはこのほど、殉職した警官をたたえる記念碑「ヒーローの殿堂」を拡張することを決定した。2001年に発生した米国同時多発テロ(9.11)関連の殉職者が急増している現状に対応しての措置。
 ヒーローの殿堂は、マンハッタン区ローワーマンハッタンにあるNYPD本部1階ロビーの壁に設置され、1849年から900人以上の名前が刻まれてきた。2003年からは、グラウンドゼロで救助や捜査活動に参加したことが原因でがんなどを発症し、亡くなった警官の名前も加えられている。16年までに132人が9.11関連で殉職している。
 しかし、この記念碑に残された枠があと6人分しかなくなったことを受け、NYPDは拡張を急いだ。NYPDのマイケル・ライアン警部補によると、今年は23人が亡くなるなど、昨今9.11関連の殉職者急増は顕著で、今後も増えると予想される。同警部補は、「彼らの存在を無視して素通りする訳にはいかない。われわれにとっては深い思い入れがある」と述べている。
 NYPDは毎年5月に記念式典を行い、殉職者の名前をヒーローの殿堂に追加する。新しい記念碑は来年5月の記念式典に間に合わせるという。

NYPDのツイッター(@NYPDnews)より

NYPDのツイッター(@NYPDnews)より