爆弾探知装置、早期導入を シューマー議員がTSAに要請

 【18日付amニューヨーク】ニューヨーク州のチャック・シューマー上院議員(民主)は17日記者会見を行い、米運輸保安庁(TSA)に対し、公共交通機関を自爆テロから守る対策を早急に講じるよう訴えた。
 マンハッタン区では、11日に地下鉄タイムズスクエア駅とポート・オーソリティー・バス・ターミナルをつなぐ地下通路で自爆テロが発生したが、起爆装置が誤作動したため大事に至らなかった。しかし、同議員は「TSAに『目を覚ませ』と言いたい。危険は日ごとに増大している」として、ベストなど着用型の爆弾を探知する装置を早急に導入するよう要請。「導入に時間がかかっているのは認められない」と語気を強めた。
 TSAは、この探知装置の開発を2004年から行い、既にスーパーボウルなどの主要イベンドで使用。今週はロサンゼルス市の地下鉄駅に試験導入しており、広報担当のマイケル・イングランドさんは「他の都市でもテストを行う予定だ」と話している。
 同議員は、この技術が完成し次第、ニューヨーク市内の全ての地下鉄出入り口に設置することを提案。「民主も共和もない。議会は政治的信条を越えてTSAに必要な資金を拠出すべきだ」と主張した。

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