違法民泊運営者をNY市が提訴 チェルシーの家賃規制アパート

 【22日付ニューヨーク市発表】ニューヨークの市長室特別執行部(OSE)はこのほど、マンハッタン区チェルシーの家賃規制アパートを、民泊紹介サイト大手「エアビーアンドビー」を介しホテルとして違法に運営していたとして、同アパートの所有者を提訴した。市が違法ホテルの所有者または運営者を相手取った裁判としては11件目となる。
 OSEは2014年8月、同区西15丁目156番地にある4階建てビルの9戸のうち2戸が、また17年9月には6戸がホテルとして貸し出されていたことを突き止めた。市は14年以来、同ビルの違法ホテル利用に関する苦情を13件以上受け、建築規制および火災条例違反23件、刑事召喚状3通、違法ホテルの宣伝に対する召喚状1通を発行していた。現在、同ビルには1万1000ドル(約120万円)相当の罰金が科され、5件の違反が通達されている。
 市では昨年12月、部屋を違法ホテルとして貸していた家主が迷惑防止条例違反で提訴され過去最高となる和解金120万ドル(約1億3250万円)を支払っている。11月には、ビル2棟内の数十戸を違法ホテルとして利用していた所有者が100万ドル(約1億1000万円)の罰金を支払っている。

問題のアパート(photo: Beyond My Ken)

問題のアパート(photo: Beyond My Ken)