運転手を故殺などで起訴 幼児2人犠牲の交通事故で

 【3日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブルックリン区のニューヨーク州高位裁判所の大陪審はこのほど、幼児2人を誤って車でひき死亡させたスタテン島在住のドロシー・ブランズ被告(44)を、故殺および刑事責任を問う過失致死、暴行罪で起訴した。
 多発性硬化症を患う同被告は3月5日、同区パークスロープ9丁目の5番街近くを走行中、けいれん発作を起こしコントロールを失った末に赤信号に突っ込み、道路を横断していたジョシュア・ルーちゃん=当時(1)=とアビゲイル・ブルーメンスタインちゃん=当時(4)=をひき死亡させた。同被告は、事故翌日に運転免許をはく奪された。
 同被告の自宅には、これまで何度も救急医療隊が駆け付けており、事故の3日前にもけいれん発作を起こし、911通報されていた。同被告はまた、2016年以降スクールゾーンでの速度違反や信号無視など12件の交通違反を犯しており、昨年9月にはクイーンズ区ロングアイランドシティーで歩行者に接触する事故を起こしていたが、適切に記録されていなかったという。さらに、今年1月には約1カ月間にわたり勤務していた職場を病欠していたため、近隣住民は同被告が車を運転することを心配していたという。
 捜査官は、同被告の主治医が車の運転を禁止していたかどうかを調査していた。