ニクソンさん17年所得、約62万ドル クオモ知事「遅い」「10年分公開を」

 【5日付メトロニューヨーク】ニューヨーク州知事選に民主党から立候補している女優のシンシア・ニクソンさんの2017年の調整後総所得は、パートナーのクリスティーン・マリノニさんと合算で61万9799ドル(約6764万円)だったことが分かった。ニクソンさんが5日、2017年の確定申告を公表し、明らかにした。
 2人が納めた所得税は19万6375ドル(約2143万円)。ニクソンさんが昨年、複数の慈善団体に合計5万3000ドル(約578万円)を寄付していたことも明らかになった。
 アンドリュー・クオモ州知事は同日、公表が遅れたことを批判。公表した期間が1年間と限定されていたことにも触れ、「私は10年分以上の確定申告を公表している。公表したくない候補者もいるが、それは彼らの生活が明白になるからだ」と話した。
 これに対してニクソンさんの選挙参謀役、レベッカ・カッツさんは同知事の発言を偽善的と非難。「クオモ知事は大金持ちや大企業におもねって多額の献金を受けているのは明らか。側近は政治的腐敗で何度も裁判を受け、全米に恥をさらしている」と話した。
 ニクソンさんの確定申告公表後、民主党州委員会は声明文を出し、全ての州知事選候補者に10年分の所得税申告を公開することを義務付けている。

シンシア・ニクソンさん(photo: Yahoo from Sunnyvale, California, USA)

シンシア・ニクソンさん(photo: Yahoo from Sunnyvale, California, USA)